熱処理用語の解説

噴霧焼入れ(ふんむやきいれ)とは  [h32]

熱処理で加熱した品物の冷却のために、水などを噴霧して焼入れする方法を言います。

高周波加熱(高周波焼入れ)で通常、よく行われている冷却方法です。

この方法は、水中に品物を浸漬して冷却するよりも速い冷却速度が得られます。
水以外の冷却剤を噴射して焼入れする場合も同様で、噴射焼入れともいいます。

焼入れを水を用いて冷却するのが水焼入れ(水冷)ですが、焼入れ時に品物を水中に入れると、品物が接触する部分で水蒸気が発生し、それに品物が包まれる時に冷却速度が低下します。

この時に、この蒸気膜を破壊して、水を激しく噴霧して除去するような冷却を行うと、通常の水焼入れよりも冷却が早くなって、焼入れしたときの硬さが出やすくなります。

このことを、「よく焼きが入る」というような表現をします。

下が噴射焼入れの作業例で、加熱した品物の周囲から水を噴射し、品物又は冷却部分を移動しながら冷却します。

これを「移動焼入れ」といいます。

この場合は、水だけを用いた冷却や冷却速度を穏やかにするため、水溶性の高分子ポリマー焼入れ剤を加えた焼入れ液を使用して、加熱直後の部分に噴射して焼入れするのが一般的です。


噴霧焼入れの作業例 大平洋金属HPより大洋金属工業様のHPより引用


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用語の索引

あ行 あいうえお
か行 かきくけこ
さ行 さしすせそ
た行 たちつてと
な行 なにぬねの
は行 はひふへほ
ま行 まみむめも
や行 やゆよ
ら行 わ行 らりるれろわ





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