ソーキング               [s34]

【用語の意味】
均熱処理のこと。拡散焼きなまし。主に、製鋼時に鋼塊の組織を均質化するための加熱処理。

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【補足説明】

溶鋼を鋳込んだ凝固させると、鋼塊の表面部と中心部は成分偏析や組織偏析が生じる。これを高温のオーステナイト温度域(再溶融しない温度範囲)で長時間加熱することでそれを均質化させる処理をソーキングと言う。
工具鋼などの高合金鋼の品位を上げるためには特に重要な処理で、その後に圧延や鍛造をすることで、さらに炭化物を均一に分散させる。このような一連の製鋼過程を経て鋼片各部の均質化や特性を改善させることができる。
ソーキングの説明用図
これは0.6%C-5%Crのダイス鋼の例で、本来は共晶炭化物が出ない鋼種だが、造塊方法によっては左のような炭化物が析出する。これは、熱処理後のじん性低下の原因となる。そのために、鋼塊からビレットやブルームにする段階で適当なソーキングを行うことで炭化物が微細になり靱性値の低下が防げる。
しかし、不適切なソーキングを行うと、部分溶融や結晶粒界への偏析などで逆効果になる場合があるという参考例である。
もちろん、ソーキングだけではなく、分塊時の鍛錬などが重要な要素で、これらは鋼材メーカーの技術に係る問題である。



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