マルテンパー        [m08]

【用語の意味】

焼入れ冷却時に、マルテンサイト化する温度にした塩浴などに焼き入れて等温になるまで保持した後に空冷する方法で、歪みの軽減、焼割れ防止などを目的に行われます。
Ms点直上の温度で等温に保持して空冷する方法をマルクエンチといいますが、両者は近年では区別せずに用いられることが多いようです。

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【関連する用語】

マルクエンチ  オーステンパー  

【補足説明】

マルテンパーは英語表記では「martemper」です。そして、熱処理操作になると「martempering」となります。「ル」という発音はたぶん英語ではないので、マルテンパーは英語ではないかもしれません。

次に、日本語表記で「マルテンパ」と書かれている場合があります。これも「er」が末尾にあるのですが、ほかの語句との統一性から「-」がなくなっている可能性が高いような感じですが、よくわかりません。
ここでの表記は「マルテンパー」としましたが、全記事での表記も統一されていなくて、その場のイメージで表記しています。<(_ _)>

martemperを英語サイトのWikitionaryでで調べると、
To subject (steel) to a heat treatment involving austenitization followed by step quenching (at a rate fast enough to avoid the formation of ferrite, pearlite or bainite), used to produce martensite under relatively low stress.

と書いています。これは、「低いストレスの状態で、フェライトやパーライト、ベイナイトを出さないように段階冷却する」とあるようです。

国内の文献では、マルテンサイト変態をする直上の温度(Ms点直上)で温度を保ってから空冷するのがマルクエンチで、Ms点以下で一定温度に保ってから空冷するのがマルテンパーと説明されています。

私的には、焼入れ性の良い鋼種はMs点直上の温度を選ぶほうがよく、焼入れ性のあまりよくない鋼種は、ソルト冷却では油冷より冷却速度が遅く、また、過冷されるので、低めの温度で保持したほうが硬さが確保されるのでいいように考えていますが、当社では、指定がなければ、通常、150~160℃の温度ですべての鋼種を焼入れしているのが実情のようです。

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