マトリックスハイス      [m03]

【用語の意味】

通常のハイス(高速度工具鋼)よりも炭素量を低く抑えて、共晶炭化物を少なくするとともにマトリックス中の合金元素を高めることで高い硬さでじん性、耐熱性を高く保つように設計された高速度鋼に分類されている鋼種で、「セミハイス」という呼び方をされる場合もあります。これは、準ハイスという感じですが、成分的にも、従来のハイスとダイス鋼の中間的な成分構成になっています。


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【補足説明】

高速度工具鋼は古くから、タングステン系とモリブデン系に分類されていましたが、昭和年代の終わりごろから、それに、マトリックスハイス(マトリクスハイス)と粉末ハイスが加わっています。

粉末ハイスは、今まで製造できなかったような高合金の組成のものが作られており、特に耐摩耗性を重視しているのに対して、マトリックスハイスは炭素量を抑えてマトリックス(素地)を強化した高じん性タイプのものが多く、従来のダイス鋼に比べて、じん性や耐熱性を向上しているのが特徴です。

過去にはハイスは4%Crというのが基本でしたが、現在はそれにはこだわらない成分系のものも多くなっています。また、熱処理に対する考え方も、例えば、マトリックスハイスでは若干保持時間を長くとる傾向や、高合金タイプでは3回の焼戻しを推奨されるなど、鋼種に応じた熱処理をするような方向に変わってきているようです。



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