共析 (きょうせき)    [k31]

【用語の意味】
1つの固溶体から2つの固相が密に混合した状態で生じたもの。
鉄炭素系では約0.8%Cの鋼を共析鋼といいます。
それより少ないC量の鋼をを亜共析鋼、多いものを過共析鋼といいます。

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【補足説明】
鉄-炭素2元系平衡状態図の例

2つの混合液体(液相)から一定の凝固点(凝固温度)で凝固し、同じ組成の固体となったものを共晶と言い、混合固体(固相・固溶体)から同一組成の形態の違う固相に変化したものを共析組織といいます。

上図のような、鉄-炭素2元系の鋼では、共晶点は4.3%C、共析点は0.8%Cあたりにあリます。(図中では、4.32%、0.77%となっています)

熱処理講習会でよく聞く説明では、「共析成分(約0.8%C)の鋼をオーステナイト温度域からきわめてゆっくり冷却すると、全組織がフェライトとセメンタイトの層状組織(パーライト)になり、共析成分より炭素が少ないと初析フェライトが析出しますし、0.8%より多いと初析のセメンタイトが析出します」・・・というように説明されます。

炭素量ノコなる炭素鋼の焼なまし組織
炭素量別に焼なましをした状態の組織を見るとこのような感じになっており、左端がフェライトだけの状態で、次がフェライトとパーライトの混合組織、共析のパーライト組織、右端が、結晶粒界にセメンタイトが析出している組織です。
共析組織の拡大 共析組織の拡大(約2000倍)

その他で共晶、共析と言う言葉は、製鋼過程でのオーステナイト温度域で晶出する炭化物を「共晶(1次)炭化物」、2次硬化する工具鋼鋼種を焼入れ後に500℃以上の高温焼戻しをしたときに析出する炭化物を「共析(2次)炭化物」というものがあって、しばしばこのHPの文章にもでてきます。



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