加熱時間(かねつじかん)     [k17]

【用語の意味】
昇温時間、均熱時間、保持時間、トータル加熱時間・・・などといろいろな用語がある。通常は、目的温度に達してから品物をその温度に保持している時間(=保持時間)と考えていい。  
【補足説明】

一般的な保持時間
これは、品物を加熱炉に入れて温度を上げるときの温度関係を表したイメージ図である。熱処理で取り上げられる時間に「保持時間」がある。
品物が目的の温度になってからその温度に保持する時間をいうが、品物を加熱するときに品物の中心は常に測定するのは無理なので、図のように均熱のための時間を見込んで、「品物の厚さに対して1インチ当たり30分」というように加熱時間を決めて保持時間としている。これはアメリカなどから伝わった古くからある一般則のようである。
機械構造用鋼には保持時間が不要・・・などと、焼入れ時の保持時間についていろいろな考えや意見がある。実験的にはそれで問題ないことを確かめたこともあるが、熱処理作業では、それが短すぎると充分な硬さが出ないし、長くとりすぎると結晶粒が増大して品物の品質が低下するといえる。そして、現実的には、炉の温度分布や品物の形状などにも関係するので、温度の影響に比べて時間の影響が少ないのであえて危険を冒すよりも、一般熱処理では「1インチ当たり30分」として問題になることはない。


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