肌焼き鋼 (はだやきこう)           [h06]

浸炭や浸炭窒化などをするための鋼を「肌焼き鋼」といいます。
これらの鋼種は、炭素量を抑えてあり、浸炭焼入れすることで、表面が硬く、内部が強靭性のある製品にすることができる。


浸炭は900℃以上の温度で長時間かけて行うために、炭素量を抑えて、結晶粒が大きくなるのを防ぎ、さらに焼入れしたときに内部が硬くなりすぎないようにじん性が保てるように設計されている鋼種といえます。

近年では、浸炭は、従来の固形浸炭に変わって、ガス浸炭やプラズマ浸炭などが行われており、雰囲気を調整したガスを用いて浸炭し、その後に焼入れに適した温度に温度調節をしてから焼入れを連続しておこなう「直接焼入れ」という方法がとられています。

肌焼の「肌」とは表面のことのようですが、千里万博があった昭和40年代でもすでにJISに制定されていた記憶があるので、当時は、「浸炭用の材料=肌焼き鋼」というように、なにも理由を考えずに丸暗記して覚えていたのですが、「表面だけを硬くするための鋼」を「肌焼き」としたのは、日本人らしい味のあるネーミングだと感心しています。



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(来歴)H30.11 文章見直し

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や行 やゆよ
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