有効加熱帯(ゆうこうかねつたい)   [y15]

加熱設備で品物を許容温度範囲に保持できる寸法領域をいいます。
熱処理加工のためのJISでは、その測定方法や許容温度範囲が定められています。


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炉などの加熱設備の容量を示す場合に、内法寸法が示されているものもありますが、JISなどに定める温度管理は、温度に関するトレーサビリティーとともに、加熱設備の温度精度が要求されます。

加熱の温度精度については、JISには、定期的に、炉の測温系の精度と、有効加熱帯における温度精度を管理することが要求されています。

この有効加熱帯の温度は、実際に品物を入れてたときに、目的とする温度が保証できる状態になっていることが必要ですので、当社で大きな炉については、鉄骨などで寸法範囲を決めた位置に熱電対をつけて、ほとんどは品物を入れないで温度を測定して、一定時間その温度に保持した状態で、すべての点の温度が許容範囲にあることを確認します。

これを「無負荷での有効加熱帯温度精度」といいます。

通常の許容温度範囲は、「目的温度に対して±10℃」程度ですが、特定の設備の焼戻し温度などは±5℃で管理しているなど、設備の用途、目的によってその要求値は異なります。

温度精度が要求されると、有効加熱帯は炉の内法寸法よりも狭い範囲になります。

「有効寸法」という表現があります。これは品物が入る最大寸法という意味合いが強いのですが、これも、「有効加熱帯の寸法」と考えていいでしょう。

しかし、熱処理の種類によって求められる温度精度が異なることもあって、当社のカタログでも不明瞭のところがあります。

JISやISOを取得している工場では、有効加熱帯を外れて装入するばあいは、事前に打ち合わせて処理をしますし、もしもそれを外れて熱処理すると、目的の結果が得られませんので、特にそれを気にすることはありません。



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