テンパーカラーとは、機械加工した光輝面を大気中で加熱したときに生じる酸化被膜の色のことを言います。
これは、「焼戻し色」ともいわれます

この図は、プロテリアル(旧:日立金属)(株)さんのSLDカタログに、最近まで掲載されていた図表です。(現在は見る機会もなくなりました)
これは、鋼の研磨面を大気中で加熱したときの、酸化による表面の着色を示したものです。
もちろん鋼種や表面の仕上げ方によって色のトーンなどが若干変わります。
この図も、若干赤色が勝っている感じがしているのですが、鋼の成分関わると、着色の状態も変わるので、イメージ的なものですから、厳密に考えなくていいでしょう。
色の傾向とその温度のイメージを持つことができればいいでしょう。
例えば、平削り盤や太径のボール盤で穴あけや切削作業をしているときのキリコ(削り屑)が着色するのを見たことがある方もたくさんおられるのではないですか。

この図の温度を見ると、もしも、キリコが青い色になっているようなら、かなり高温になったことがわかりますから要注意ですね。
もしもそれが衣服に飛ぶび移ると、350℃程度の高温になっておれば衣服が燃える温度です。
もちろん、この状態では、素手で直接触るのは危険です。
現在の工作機械は、機械を遮蔽して削り屑が飛ばないように安全に配慮されていますが、このように加工で着色した機械加工中の削り屑は非常に危険ですから、触れないように注意しないといけません。
このような「五感でわかる温度」をプロテリアル(旧:日立金属)さんは汎用鋼のSLD(JISのSKD11相当材)のカタログに長い間掲載していたのですが、現在はなくなっています。(→こちらに参考記事あり)
これらの資料にも触れる機会が少なくなってきているのは残念です。

