第一鋼業株式会社~熱処理用語 超合金

超合金 (ちょうごうきん)[t08]

鋼の耐熱性や耐食性を高めるためにNiなどの合金成分を大量に添加したもので、およそ、鉄の含有量が50%以下のものをいいます。

これはもちろん、子供のおもちゃ用に使われている用語の「超合金」ではありません。

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子供のおもちゃで「超合金」というと、非常に「強い」金属というイメージが強いのですが、金属でいう超合金は「スーパーアロイ」の日本語訳で、高い硬さ、耐熱性、耐酸化性などに優れる金属という程度の意味です。

硬い」についてはWC(タングステンカーバイド)を主体にした焼結合金「超硬合金」があり、広く工具に使用されています。

耐熱、耐酸化については、超高温になるジェット機エンジンのタービン用などで鉄族(鉄、ニッケル、コバルト)などを主原料にした各種の合金があります。

このうち、Fe基(鉄が50%以上)のステンレス鋼にも、超合金に分類されるものもあるのですが、一般に「超合金」といえば、鉄の含有量が50%以下でNi(ニッケル)・Co(コバルト)・Cr(クロム)・Mo(モリブデン)・W(タングステン)などの高融点金属の含有量の多い合金をさします。

大きく分けて、鉄基合金系、コバルト基合金系、ニッケル基合金系に分類され、かつてはニッケル基合金系のハステロイ、ステライト(これらは当初はメーカー名であった)などがその代表でしたが、近年ではこの名前のついているものも番号で分化されて多鋼種になり、用途も多様化しています。

もちろん、超合金の多くは、常温での硬さは焼入れ鋼のように硬くはないものが多く、Al(アルミニウム)・Ti(チタン)などを加えるなどで、さらに、耐熱、耐薬品性などにすぐれる、様々な用途向けの鋼種が開発されています。

超合金で熱処理して使用されるものがあります。その多くは「溶体化処理(固溶化処理)」で、高温のオーステナイト領域の温度(900-1200℃)から急冷するか、それをした後で時効処理をします。



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