探傷試験 (たんしょうしけん)     [t04]

表面の割れや傷を検査する「染色探傷試験(カラーチェック)」「磁粉探傷試験(マグネチェック)」や、内部欠陥を調べる「超音波探傷試験(エコーチェック)」などのほか、X線その他を使ったいろいろな方法があり、JISなどのもその試験方法が定められています。

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このうち、表面の傷や割れを検査する染色探傷試験は、浸透液を品物の表面にかけて、それを現像液で見やすく現出させるもので、簡単に割れの検査ができますが、実際的には、非常に小さいクラックを見つけるには熟練が必要となります。

磁粉探傷試験も同様ですが、磁気を加えると割れの部分が磁化しやすいことを利用しているため、表面に出ていない傷(表層近くにある地きずなど)なども現出することがあります。

超音波探傷は内部の地きずなどを調べることができます。

しかし、いずれも、小さな傷の検出には限界があり、熱処理前にこれらの試験をやっていても熱処理で表面傷からの割れが生じる場合もあるので、過信してはいけません。

近年の鋼材の品位は昭和年代のものに比べて格段に良くなっており、量産鋼では素材に起因する熱処理の不具合はほとんど見られなくなりました。しかし、量産品でない工具鋼などでは、ときおり地きずなどの問題が出ることがあります。

鋼材の出荷検査は自動化されて行われていることがほとんどですので、当社でも、たまに染色探傷試験をするくらいで、磁気探傷や超音波探傷試験の頻度は少なくなりましたし、顧客からの要求で検査することも、昭和年代に比べると激減しています。それだけ、鋼材の品質が向上しているということかもしれません。



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