清浄度(せいじょうど)           [s28]

鋼中に含まれる非金属介在物の度合い(%) 非金属介在物は鉄鋼に対して悪い影響のほうが多いので、これが少ないほうがよい鋼と評価されます。

スポンサーリンク

非金属介在物は、主に、熱処理(焼入れ)をするときに鉄鋼中に固溶しない「酸化物」「硫化物」などの非金属のものをいい、硫化物系については可否について意見が分かれるものの、一般的には、非金属介在物は少ないほうが良いとされます。

清浄度は、通常は顕微鏡で組織検査して、硫化物系、アルミナ系、シリケート系、酸化物系などに分類して、その大きさや個数で鉄鋼の品位を評価します。

近年はデジタル技術が進歩して、それらはコンピュータ処理して算出されるようになっています。

高い硬さで使用するベアリングなどの部品では、山陽特殊製鋼が酸化物系の非金属介在物を低減することで転造寿命が飛躍的に伸ばしたという実績があるのですが、鉄鋼中に固溶してその後に析出する炭化物や金属間化合物などとの関係などもあって、非金属介在物を減らすことにはいろいろな課題があります。

今日の鋼材と昭和末期のものを比べると、汎用鋼では各社の製鋼技術は飛躍的に向上していて、非常に鋼材の清浄度は高く、品位が格段によくなっているのを感じるのですが、ときおり、小ロットの高合金工具鋼などでは、問題になるケースもあります。(当社の例では、数年に1回あるかないかという程度で、ほとんど問題になることはないと言っていいでしょう)

高清浄度鋼と言われるような、非金属介在物だけではなく、鋼中の残留ガスなどの量を低減することで高級化や工具の長寿命化が図られている鋼もあります。


↑記事のTOPに戻る

用語の索引一覧へ

あ行 あいうえお」
か行 かきくけこ
さ行 さしすせそ
た行 たちつてと
な行 なにぬねの
は行 はひふへほ
ま行 まみむめも
や行 やゆよ
ら行 わ行 らりるれろわ

スポンサーリンク


HP紹介

鉄鋼の熱処理全般について紹介
せん断刃物技術の基礎事項を紹介
第一鋼業のHPとお問い合わせはこちらから

↑記事のTOPに戻る