残留オーステナイト        [s05]

【用語の意味】
焼入れ後の常温において、鋼中に残留するオーステナイトのこと。
およそ400℃以上の焼戻しで分解を始め、600℃でほぼ消失する。それがあることによる長短所(功罪)については諸説がある。
【補足説明】

焼入れ硬化した鋼中の残留オーステナイトは軟らかい組織であるので、それが衝撃吸収に役立つとする考え方もあるが、これが多すぎると、本来の硬さが得られないことや、外力や時間的経過で変化しやすいことから、基本的にはそれが少ないほうが望ましいと考えられてきている。

そのために、残留オーステナイトを少なくするような熱処理方法を考えることは大切で、特に工具鋼などの焼入れ性の良い鋼では、焼入れ温度を高くしない、サブゼロ処理や高温焼戻しなどの鋼種にあった対応をすることなどの方法がとられる。


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