熱処理操作(ねつしょりそうさ) [n10]
熱処理の際に行う、加熱、冷却などの操作が熱処理操作ですが、通常、熱処理の温度・時間仕様のことを指します。
例えば「焼入れ」の場合でいうと、加熱温度、保持時間、冷却方法などで熱処理の手順ををいいます。
焼入れについて言えば、広い意味では、品物のセット(熱処理準備)、加熱設備等の温度設定、操炉、冷却などにおけるそれぞれの作業の手順などが含まれますが、ほとんどそれらに触れることはなく、しばしば「熱処理線図」と呼ばれる下記のような図で熱処理操作を表現します。
この図は、統一されたものではありませんが、この見方は、左から、時間が経過していき、時間の経過が表示されます。
上方向に進む線は温度を上げる様子が示されており、反対に、下方向に進む線は品物の温度が下がっている様子が示されています。
きの一連の操作を追うと、品物を加熱炉に装入して、いったん予熱温度に温度をあげて、その状態で一定時間保持します。品物の温度が均一になった状態で、焼入れ温度まで昇温し、一定の時間の保持をしてから、油冷や空冷で冷却すると、焼入れ操作が完了です。
次に、焼入れした品物を加熱炉に入れて、焼戻し温度まで昇温して、決められた時間を保持し、決められた冷却方法で常温まで冷却します。
これで上記の熱処理が完了です。
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上の図には温度や時間の数値がありませんが、それぞれの項目に、数値などで具体的な情報が表示されています。
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