γ(ガンマ)鉄       [k22]

【用語の意味】
910-1400℃程度の純鉄の安定した状態。面心立方晶で常磁体。他の元素(例えば炭素)を含む固溶体をオーステナイトといいます。
【関連する用語】
 残留オーステナイト   ステンレス
【補足説明】

鉄-炭素2元系平衡状態図の例
純鉄の状態を示す用語は、以下のようなものがあります。
α(アルファ)鉄:キュリー点までの磁性を持つ体心立方状態
β(ベータ)鉄:アルファ鉄の磁性がなくなった状態
γ(ガンマ)鉄:非磁性で面心立方
δ(デルタ)鉄:常磁性で体心立方(α鉄と同じ)

上の図は鉄-炭素の2元平衡状態図の例ですが、この図にあるように、炭素などの固溶体(固体の状態で化合している状態)をオーステナイトと言い、この言葉は、「オーステナイトになった状態から焼入れする」・・・などのように、しばしば熱処理の中で出てきます。

焼入れしてもマルテンサイトなどに変態しないオーステナイトを残留オーステナイト(Retained Austenite)と言い、γR(この「R」は小さく書き、「がんまあーる」という人もいます)と表示されることもあります。

常温での残留オーステナイトは、他の焼入れ組織などの急冷組織よりも柔らかく、比較的不安定な状態のものが多いために、焼戻しをして安定化させたり消失させるようにします。

オーステナイト系ステンレスでは低CでMf点を下げる合金元素(Cr、Niなど)が多いほど常温では安定なオーステナイト状態の鋼で、耐食性や低温特性の良い鋼と言えます。


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