王水(おうすい)      [a20]

【用語の意味】

王水は、硝酸と塩酸を混合した腐食液で、一般的には、「金(Gold)」を溶かすことができる液体として知られていますが、熱処理では、オーステナイトステンレス鋼などの腐食しにくい鋼の顕微鏡組織観察の際に用いられます。


酸化力が非常に強いために、熱処理関係では、ステンレス鋼などの耐食性の高い鋼材や腐食しにくい焼入れ組織溶の腐食液として金属顕微鏡組織検査などに用いられることが多いようです。

もちろん、人体には有害なので、取扱には十分注意しなくてはなりません。また、廃液は中和して、酸による問題が起きないように処理しておく必要があります。

通常は濃塩酸と濃硝酸を3:1(または3:2など)の割合に混合して王水を作りますが、それをそのまま使用することは少なく、腐食速度を下げるためにグリセリンなどを混ぜて、希釈して使用します。

一般的な顕微鏡組織観察には、濃硝酸を3%から5%になるようにアルコールで希釈した「ナイタール」と呼ばれる腐食液が一般に用いられることが多いのですが、顕微鏡組織の観察のための腐食の場合には、腐食液の種類や濃度などによって組織の様子(見え方)が変わリますので、検査・観察には経験と熟練が必要になります。



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(来歴)H30.11 文章見直し

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