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マルエージ|マルエージング

析出硬化型ステンレス鋼のように、低炭素でマルテンサイトを生じる鋼を固溶化処理をして、その後に行う析出硬化処理をマルエージまたはマルエージングといいます。

この言葉は マルテンサイトとエージング(時効)を合わせた造語です。

そして、このような目的で製造される鋼を総称して「マルエージング鋼」と呼ばれます。

鋼が硬く強くなる仕組みには、固溶、析出、転位、分散などがあります。

通常は焼入れ鋼は固溶および転位によるマルテンサイト化での強度アップが一般的です。

これに対して、マルエージング鋼では Ni,Co,Mo, などの合金元素を多量に含有させて、熱処理でそれを固溶化させ、そののちに時効によって強度を上げる方法を用います。

これは上の「析出」による強化の形態です。

日立金属のマルエージング鋼の例

マルエージング鋼では、固溶化処理後のオーステナイト状態は比較的軟らかくて加工ができる硬さで、その状態では、炭素量が低いので溶接性に優れるなどの特徴があります。

そこで、雇用化処理した状態で機械加工をして、その後に時効処理をして硬化させるという方法を取ります。

マルエージング鋼の特徴

一般的な特徴としては、①硬くて、じん性や延性が高い ②高温特性が高い ③加工硬化性が低く、溶接性にすぐれる … 等が挙げられます。

工具レベルの高い硬さが得られるものもあります。

また、さらに、いろいろな特徴のある鋼種ですが、鋼材価格は非常に高価です。

炭素量が少ないので、硬さが高いといっても、刃物などにした場合の耐摩耗性は工具鋼に比べると低いので、工具としての用途は限定されますが、上の①②③の特徴を生かした用途に使われます。