PR

鋼材|知っておくと便利なちょっとした知識

「鋼材」とは、圧延、鍛造、鋳造などで所要の形状に加工された「鋼」の総称です。

「鋼材」は、下図の右端に並んだ製品(型鋼、鋼板、パイプなど)として販売されているものです。

その手前の工程にある製造途中の半製品は鋼材とは呼びません。

鉄鋼製品の製造工程概要

協力:第一鋼業さん:さまざまなところで使われるせん断刃物の紹介図

この図は、製鉄所の工程を簡単に示した図です。

鋼材や鋼製品は、製鉄所以外の、製鋼所やスチールセンターで作られる場合もあります。

また、この図にあるような、様々な工程を経て鋼材が製造されています。

この図のように、製鉄工程から製品になるまでの工程では、熱間圧延製品と冷間圧延製品に区分されています。

図に示すような様々な鋼材がつくられているのですが、その形状、外観などは多様です。

日本製鉄・JFEスチールなどの国内の大手製鉄所では、高炉(溶鉱炉)を用いて、まず、銑鉄を作ります。

そして、それを転炉などの製鋼炉で炭素量を下げた溶鋼にして、新たな特性を付加するために、Si や Crなどの合金成分を加えたり、不純物を除去するなどの「製鋼工程」を経て、様々な鋼種の鋼材が作られます。

製造される鋼の大半は熱処理しないで使用される鋼材

日本国内で製造される鋼材の全体量の割合では、「軟鋼」又は「普通鋼」と呼ばれる熱間圧延構造用鋼材が多く、これらはこのHPで説明するような「焼入焼戻し」などの熱処理はしないで、そのまま、橋梁や建築用などに使用されています。

また、熱処理をしない鋼材は全製造量全体の 8割 です。

そして、鋼材の製造は、製鉄所以外の、製鋼所と呼ばれる企業(工場)や、さらに圧延などを行ういろいろな事業所(工場)でも、いろいろな鋼材が製造されています。

製鋼所」は、製鉄所のような製鉄設備(高炉)を持たない事業所を言います。 製鋼所では、主に、鉄アロイや鉄スクラップを用いて様々な鋼材が製造されています。

この「鉄スクラップ」は鉄鋼製品をリサイクルして供給されます。 だから、高級な鋼を作るためにはとても重要な資源です。

これらの各工場で製造されて出荷される鋼材は、その後の加工に問題ないように、焼なましなどの熱処理工程を経て製造されます。

それらの品質は、JISや製品カタログ(あるいはミルシートと呼ばれる検査成績書)などに、出荷状態の品質が表示されています。

ちなみに、このHPで取り上げている熱処理は、メーカーの工程中に行われるものも含まれています。

だから、市販の鋼材を購入したのちに、熱処理をするケースもあり、このHPは、主にそれを意図しています。

例えば、購入した鋼材の特性を変える場合に、何らかの熱処理をする … と考えるのがわかりやすいかもしれません。

例えば、購入した状態の鋼材がそのまま使えるのなら熱処理は不要ですし、加工できないような硬さのものだったら、「焼なまし」をして柔らかくすればいいし、工具のように硬くて強くしたいなら「焼入焼戻し」をすればいい … というように、何かの特性を付加するときに熱処理をすると考えておくといいでしょう。