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ガス焼入れ|焼入れ冷却用にガスを使うこと

焼入れの際に、窒素ガスやアルゴンガスなどで冷却する焼入れ方法をいいます。

空気焼入れを「空冷」、水焼入れを「水冷」というように、ガスによる冷却をすることから、ガス冷という場合もあります。

真空炉や雰囲気炉で冷却を早めるなどでは、大量のガスを噴射して冷却します。

この、ガスの圧力を上げて大量のガスで冷却する方法を「加圧冷却」といいます。

「ガス焼入れ」という用語はJISでは、「金属製品を所定の高温状態から、窒素、アルゴンなどの不活性ガスで冷却する処理」とあります。

一般熱処理では、液化窒素ガスを気化して使用する場合が多く、アルゴンガスなど、その他の不活性ガスは高価であるため、通常の鉄鋼の熱処理の多くは費用の面で「窒素ガス」を使用しています。

焼入れの際には、鋼を十分に硬化させる速度が必要なために、ガスを加圧して一気に大量に噴射する方法をとっています。

ガスの圧力を3~6気圧に高めて噴射することで、油冷に近い冷却性能を謳う設備が多くなっています。

しかし、大量に噴射することはガスの費用面でも高価になるだけでなく、炉の構造から、噴射位置が限られるために、一定方向からの急激な冷却と風圧で、品物に曲がり(変形)が発生しやいこともあって、あえて流量を制限する場合も多いというのが実情です。

余談ですが、パソコンで「やきいれ」を変換すると「焼き入れ」になる場合も多いようです。 間違いではないものの、これは、古くからの習わしや、熱処理工業会の規格の表記がJISに変わっていった経緯もあって、そこでは「焼入れ」と表示されていたことで、JISでもこの表記になっています。 この際に覚えておくといいでしょう。