「火炎熱処理」「フレーム熱処理」「フレームハード」「フレームハードニング」などもは同様です。
これらは表面熱処理の一つに分類されており、バーナーなどの炎(フレーム)で、品物の一部を加熱する熱処理のことをいいます。
この熱処理法は、バーナーを用いて鋼材の先端(刃先)などの一部だけを加熱し、空冷または、油などの冷却材に品物を浸漬して、加熱部分を焼入れ硬化させるものです。
切れ刃部分がコーナー部分になっているような小ロット用の金型などに、この熱処理が行われています。
炎焼入れ用の鋼材は、従来鋼種でも利用できますが、バーナーで加熱した後に放冷(空冷)して硬化させる方法なので、空冷で硬化する(焼が入る)焼入れ性の高い鋼種 が適しています。
火炎焼入れ鋼について
金型用の材料で、「火炎焼入れ鋼」とよばれる鋼種が販売されています。
これは、バーナーで加熱した後に放冷して硬化するように作られた鋼種です。
そのために、バーナーによる不均一な温度にも対応しやすく、ダイス鋼などよりも安価で、焼入れ性に優れている鋼種です。 火炎焼入れ鋼の項も参照ください。
このような用途の「火炎焼入れ用の鋼種」としては、プロテリアル(旧:日立金属)さんの HMDシリーズ(HMD・HMD1・HMD5など)があり、幅広い焼入れ温度で加熱できること、焼入れ時の加熱温度が低めになるように設計されているのを特徴にあげられています。
また、このような焼入れ性の良い「空気焼入れ鋼」であっても、必ずしも炎焼入れをるる必要もありません。
例えば、高合金ダイス鋼よりも安価なことから、全体の硬さが必要な型材や機械部品用に全体焼入れをして用いることもできます。

