PR

鉄鋼の非金属介在物|少ないほうが好ましい

鋼の凝固過程で、鋼中に析出したり巻き込まれた異物で、それが鋼中に残っているものが非金属介在物です。

通常は、快削鋼などのような特殊用途の鋼種を除き、非金属介在物は少ないほうが良質な鋼とされます。

非金属介在物は、原材料の品位に由来するのは当然ですが、普通は、製鋼中にその量を低減させるようにして製鋼されます。

非金属介在物は単に「介在物」といわれることもあります。

それらの組成や形状で、A系、B系、C系などに分類されます。

この非金属介在物は材料由来のもの以外に、鋼の製造(製鋼)中に生成されるものもあり、熱間の加工により粘性変形したA系(硫化物、ケイ酸塩など)、集団で粒状に不連続なB系(アルミナ系)、不規則に分散するC系(酸化物系、炭窒化物系)など様々なものがあります。

 

それらの多くは、鋼の均一性をそこない、強度やじん性などを低下させるものとされており、それを低減させる以外に、分布の程度や量で機械的な性質を低下させないように、、細かく均一に分散されるのが望ましいとされます。

これは、非金属介在物が鋼中にあると、それが応力集中源になやすく、破壊や変形の起点になるという考え方のためですが、これらを完全に除去するのも難しいものです。

しかし、鋼の品位を下げない(高品質な鋼を製鋼する)努力がされていることもあって、近年の鋼材はこれら非金属介在物が非常に少なく、清浄度の高い鋼材が製造されるようになってきています。

その評価や計測については、(JISの方法では)、組織を顕微鏡で目視観察しながら標準的非金属介在物の形状と組織内のものを比較して種類を判定し、その数や量を計数する方法で行います。

しかし、金属顕微鏡による組織画像で観察、計測が基本ですが、近年では、顕微鏡画像がデジタル化しているので、パソコンなどで画像解析をして、その種類や数量を算出できるようになっていますし、製鋼所などの企業的な方法では、地きずなどと一緒に、超音波探傷装置や鋼中酸素分析によって、材料欠陥と合わせて評価する方法などが行われています。

鋼の品質の良さをしますために、「清浄度」という言葉を聞く機会が増えました。これは、顕微鏡視野内ので非金属介在物の割合を%で表したものです。