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バッチ炉とピット炉 

熱処理で、一定の品物を炉内に入れて個別に加熱冷却などの熱処理加工することを「バッチ処理」といいます。

このために、第一鋼業(株)さんの場合を例にすると、通常は横型の炉(前扉を開閉するタイプ)を「バッチ炉」とよび、それに対して縦型の炉(上ブタを開閉するタイプ)は区別するために「ピット炉」と呼んでいるようです。

バッチは Batch 、ピットは Pit のことで、これらの「バッチ(個別)」処理に対して、連続的に加熱処理する炉は「連続炉」といいます。

炉の呼び方に決まりはない?

このような「炉の呼び方や炉の形式」については、(熱処理にかぎりませんが)これらの装置を作っている会社であれば勝手に自由なネーミングをしていることも多く、特に決まった炉のタイプの呼び方や分類はありません

第一鋼業さんでも、メーカーが付けた名前で呼んでいる炉もありますし、勝手に適当なわかり易い名前をつけて呼称している炉もあるなど、様々です。

しかし、統一性のために、それとは別に一連の「炉番号」つけています。

このようなことから、「バッチ炉」と呼ぶ中にも、「自動バッチ炉」や「連続バッチ炉」と呼ばれるものもあります。

これらについても、使い慣れれば問題ないもので、正しい呼び方というのがないので仕方がないでしょう。

下は、第一鋼業(株)さんの熱処理設備の例です。
炉の名称

上の名前も勝手につけた呼び方ですし、実際には、熱処理作業者間でも呼び方が統一されていない設備もあって、例えば、炉メーカーの名付けた型番で呼んだり、社内の設備番号で呼んだりしているのです。

そのようなまちまちの名前を呼んでも、特に意識はしていないようです。(熱処理記録には設備番号にすることで統一されています)

このように、炉の名前は「**さん」も「あだ名」もある … と思っておく程度でいいでしょう。

コンピュータ用語で「バッチ」ということを耳にします。 [batch]の意味を辞書で引くと、パンを焼く場合の「ひと窯」のような意味があることから、そんな意味合いで名付けられたのかもしれませんね。